この北の大地すらも猛暑に襲われた。
8月に入ってから夜も20度を下回る事なく、日中も32〜33度まで上がる日々が続き例年に無く長く感じる夏だった。
北海道にはクーラーのない家がほとんどで夜の室温も下がらず、おじいおばあが心配になる程。みんなよく生き抜いてくれたと思う。
ぼくはというと畑仕事で1日の大半を外で過ごすので身の危険を感じる日も何度かあってようやく涼しくなってきたかとやっと一息ついてるところ。
涼の取り方
まず日の出前の早朝は最も暑さから遠かった。
相変わらず4時台には目を覚まし活動する早起きなので、この時間はHeaven…
ちゃぶ台、お気に入りのやちむんで。まだ暑さがマシなこの時間帯に大好きなホットコーヒーを飲んでた程だ。
やはりこの時間帯は変わらず喧騒から一番遠く、灼熱からも一番遠い場所らしい。
そして早朝とまでは行かずとも暑さがピークに入る前の朝方にsupで湖に浮く。漕いでは漂い水に足を浸し盛大にchill outする。
自然のリズムに身を任す。
身と心を暑さに溶かして
本当に暑く、道産子には厳しい夏だった。それでも、しんどかったものの抗うでもなく、ただ。
ただ、ひとときの夏の匂いを感じ取ったり、滅多にない熱帯夜に散歩に繰り出してみたり。。。
多分溶かしてみた。自分自身を。自分の心身を。
強制スローダウンというか、おかげでペースを落として夏の暑さにだらけることが出来たんだと思う。
夕凪の湖面はもう一つの空を映し出し、圧倒的な夕焼けはあくまで静かに地球のワンシーンを営んでいるだけだった。特に意味のない景色や存在に意味を付け出したり、天候や自然現象に感情まで揺さぶられたりと。人間は本当に不安定的な生き物だなと。
全てが思い通りになることなんてない、ただ思うように在れば良い。
そしてコントロールできない部分を潔く手放してやる、すると矛盾なようだけど全てが思い通りに巡ると。ちゃんと時間を掛けて巡ってくる。
人間らしい人間が持つ、この感情とやらはどうも白黒つかずハッキリしないものらしい。
もっとも、日本人らしいのかもしれない。
猛暑は過ぎ去ったよう。あと少し、あと少し続くであろう夏の余韻にシンプルで複雑な今の身と心を、全部溶かしてしまおう。言葉に出来ないことはそのままドリップしてしまおう。
嗚呼今日も美しい、湖畔の日常に溶けて。
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